都立推薦入試小論文道場

都立西・日比谷高校の推薦入試作文・小論文対策を行います。

夏から始めるべき都立西・都立日比谷高校 推薦入試対策

 

 

夏から始めましょう

公開されている推薦入試における都立西の作文問題、日比谷高校の小論文問題を見ればご理解いただけるように、これらの課題をすぐに「書けそう!」「できそう!」と思う受験生はほとんどいないと思います。年度によっては、大学入試に相当する問題も出題される(特に都立日比谷!)点で、都立西、都立日比谷の作文・小論文問題は、異質だといえます。これらの試験課題を対策するためには、夏から始めましょう!これまでの指導経験からすれば、作文や小論文を書く訓練をほとんどしたことがない中学生が合格するためには、夏から始めないと間に合いません…。これまでに都立西高校や日比谷高校に合格した生徒の大半は夏から対策を始めました。

 

合格にこだわるならばチャンスを増やすべきでは?

とはいえ、推薦入試の倍率はおよそ3倍…倍率も高く、受かるかどうかも分からない試験のために時間を費やすのはもったいない…。そんなことを言ったら、一般入試だって同じです。受かるかどうかは誰もわからない。推薦入試の対策をするかどうかは、第一志望へ立ち向かう志と勇気とこだわりがあるかどうかです。第一志望に絶対に合格したいのなら、チャンスはたくさんあったほうがいいでしょう。

 

推薦入試のデメリットを語る人のことばに耳をかすな

学校や塾の先生のなかには、推薦入試のデメリットを語る人もいます。つまり、不合格だった時のショックが大きく、後の一般入試にも影響が出る。推薦入試の対策(小論文・面接)に時間を取られて、一般入試への対策に影響が出る等々。そういう子もいるんでしょうね。

でも、ふーんって感じです。推薦入試で仮に不合格でも、気持ちを切り替えて一般入試に臨めないようなメンタルの子は、推薦入試には向いてないです。第一志望への合格に強いこだわりと志と勇気がある人が合格を勝ち取っていると思います。「そんな精神論ばかり言って、なんと無責任な!」と思いますか。

だったら言いますが、ほとんどの塾は推薦入試の一カ月前ぐらいからしか推薦入試対策を行いません。残り一カ月、一般入試への追い込み期に「推薦入試の対策なんてそんなことやってられない!、それでも推薦受けたいなら」と申し訳程度に中途半端な対策をしているから、一般入試への対策に影響が出るなどと言うのです。一カ月前と言わず、推薦入試の対策もはやめに始めればよろしい。

 

夏から始めれば対策の負荷を小さくできる

毎日何時間も小論文の対策をしろなんてもちろん言いません。まずは8月に2回、小論文/作文を書いてもらって、指導の時間を一回1時間ずつ計2時間だけください。そこから月に2回ずつの指導で、少しずつ準備をしていけば、一般入試の準備に差し支えることなく、推薦入試にもチャレンジできるのです。

例年、受験生を対策上苦しめているのは、直前期に対策を始めたがゆえに、時間がないことや心理的なプレッシャー、一般入試の両立を図ろうとするために受験生自身の負荷が非常に大きくなることです。

 

無料体験指導を実施します

当道場の指導をご体験いただいてから対策を行なっていければと存じますので、1回の無料体験指導を実施いたします。

 

無料体験指導 お申し込み期限

2023年7月20日まで

 

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都立推薦入試は宝くじみたいなものではない



都立推薦入試について、言われること

曰く、推薦入試は宝くじみたいなもの

曰く、倍率も高いし、受かったらラッキー

曰く、対策しようがないじゃん

 

何を言っているんだ、君は。都立推薦入試は、宝くじではないし、ラッキーで受かるものでもないし、対策ができるんだよ。

 

宝くじは誰でも買える。しかし、推薦入試はきちんとした志望の動機を持って、

推薦入試を受ける準備をした人が受ける資格があるし、合格する。宝くじとは全然違うからね。

 

ラッキーで受かるものではない

かつて都立西高校推薦入試に合格した君たちの先輩の1人は、素内申点が38だった!たとえラッキーでも受かるわけがない(笑)。みんなにそう言われていた。けれども、当道場の小論文対策で、死ぬほど書きまくって、書きまくって、集団討論、面接対策も何度も繰り返して、合格したよ。このあたりの経緯については、名門公立高校受験道場さまに記事を寄稿させてもらったので、ご覧ください。

 

meimonkouritsu.com

 

得点開示をしてもらったら、この先輩の小論文の点数は275/300点、受験者のトップ10に入っていた。あのね、きちんと対策をしたからこの点数が取れたのだし、きちんと対策をしたから合格したんだよ。もう、わかるよね。都立推薦入試は、ラッキーや運で合否が決まるんじゃない。西高校に合格したこの生徒は、そのことを証明してくれた。

 

きちんと採点基準があるし、各高校にはアドミッションポリシーがある。対策をしなければ合格しないよ。ラッキーなんかで合格するもんか。都立推薦入試は、そんないい加減なものじゃない。

 

どんな生徒が推薦入試に合格するのか

一般入試は、みんな必死こいて勉強して対策するのに、どうして推薦入試は一般入試と同じようにきちんと時間をかけて対策しないんだろうね。

かつて日比谷高校の推薦入試に合格した生徒さんは、当道場で8月の1週目から毎週休むことなく1本ずつ小論文を書いて、添削指導を受けました。11月から集団討論、12月からは面接の練習も繰り返したよ。当たり前だけれど、余裕で合格したよね。

当道場の門を叩いてもらって、推薦入試で合格する生徒にはみんな共通点がある。それは、一般入試と同じように、推薦入試の対策も時間をかけてきちんと行うおうとすることだ。日比谷高校、西高校に合格した生徒たちは、夏から対策を始めているよ。

むしろ、直前対策といった付け焼き刃の対策で日比谷、西にラッキーでいいから、合格しようなんて姿勢のほうが不遜だね。都立推薦入試をなめ過ぎだ。

繰り返そう、都立推薦入試は、宝くじみたいなものではないし、ラッキーで受かるものでもない。推薦入試でも合格に見合った努力をしよう。そのためには、適切な対策が必要だ。



【都立推薦入試小論文道場】受講希望の皆様へ

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【都立推薦入試小論文道場】受講希望の皆様へ

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平成27年度 東京都立西高校 推薦選抜にもとづく作文問題 ―解答への導き&模範解答―

 

平成27年度 東京都立西高校 推薦選抜にもとづく作文問題

  

次のことばについて、あなたが感じたり思ったりすることを六百字以内で述べなさい。

 
「自分では前を見ているつもりでも、実際はバックミラーを見ている。」
マーシャル・マクルーハン

 

  
解答例1

note.com

 


解答例2

note.com

 


解答例3

note.com

 

 

解答への導き

 

「自分では前を見ているつもりでも、実際はバックミラーを見ている。」

 

まずは、この言葉が何かしら人間の経験の在り方を一般化して示していることを読み取ろう。そこからさらに、「前」や「バック(後ろ)ミラー」という言葉を解釈する必要がある。「前後」は、空間的な位置関係を示すばかりでなく、時間的な経過の関係も表現する言葉だ。だから、見ること(=人間の経験)のうちには、時間的「前後」の関係性があると解釈できる。すなわち、今、見ているという現在の経験には、「過去」(バックミラー)が必ず関わっているということだ。したがって、このような言葉の解釈を手掛かりに、人間の経験の在り方を考えたとき、次のように言える。現在の経験には、過去の経験の影響が必ずあり、また現在の経験は、過去のさまざまな経験なしには成立しえない。このような解釈を得られたら、この解釈を例証する具体例を挙げよう。

 

解答のプロットとしては、

 

①問題文に対する自分の解釈の提示

②この解釈を支持・例証する具体例の提示

③結論

 

という体裁を取るとよいだろう。

 

 

解釈には想像力が必要だ。与えられた言葉からまずは自由に想像してみてほしい。そのあとで、得られた自分の解釈を日常の経験に当てはめてみよう。説明が上手くつけば(理に適っていれば)、その解釈は妥当なものと言える。

 

  
マーシャル・マクルーハンは、メディア理論の泰斗だ。ここでメディア理論について詳しく論じることはできない。しかし、雑駁な言い方をすれば、マスコミと人間との関係や、諸々のコミュニケーションの仕組み、効果・影響を扱うのがメディア理論の分野だ。

  
こうしたマクルーハンの専門とするメディア理論の要素を少し加えた観点から作った解答が解答例3だ。なかなかおもしろい解答になっているだろう。解答の仕方としては応用といえる。

  
現在、スマホやパソコンといったインターネット端末は、ほぼリアルタイムで情報を「伝える」ことができる。一方で、テレビというメディアを通して「伝わる」情報は、どうしても断片的な過去のものにならざるを得ない。ここから得られる洞察は、いかなる情報であれメディアを通して「伝えられた」情報は「過去」のものとなるということだ。

  
マクルーハンの言葉のうちに、以上のようなテレビを代表するメディアの本質的なあり方を見出す解釈が解答例3だ。

  
マクルーハンの名からメディア理論を想起し、特にテレビというメディアと人間とのかかわりを的確に分析し、表現する点で、受験生にとっては応用となろう。しかし、このような解答をすることによって、採点者を唸らせてやろう!

 

 

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平成27年度 東京都立日比谷高校 推薦選抜にもとづく選抜 小論文―解答への導き&模範解答―

 

平成27年度 東京都立日比谷高校 推薦選抜にもとづく選抜 小論文

 

解答例1 

 note.com


解答例2

 

note.com


解答例3

note.com

 

解答への導き

平成27年度の問題は、日本ならびに東京における観光立国推進政策に関する問題が出題された。まずは提示された各資料を確認しよう。

 

資料1: 「観光立国推進基本方法」から抜粋された観光立国推進政策の企図と

目標が提示されている。

図1: 平成24年度の各国の外国人旅行者受入人数、

図2: 平成24年度の国際観光収入・支出の比較

図3: 日本・東京を訪れた外国人旅行者数、東京を訪れた国内旅行者数の推移表

図4: 外国人旅行者の受入に当たって都民が不足と考える点の割合表

 

 

 

問1 資料1、図1、図2からわかることを、180~200字で説明しなさい。その際、資料1の具体的な文言に触れること。

 

 

資料1からは、観光立国を推進する国の「目的や理念」、そしてそれを実現するための「手段や方法」、また「留意すべき点」を読み取ろう。

 

目的:国内外からの観光旅行の促進による国民経済の発展

理念:観光が国際相互理解の増進とこれを通じた国際平和に果たす役割がある

手段、方法:地域における創意工夫を生かした主体的な取組

       国、地方公共団体、住民、事業者等による相互の連携

留意すべき点:国際的視点に立って施策が講ぜられなければならない

 

 

図1と図2からはなぜ、日本が観光立国推進政策を実施するのかに対する根拠を見出そう。図1からは先進国のなかで、日本が一番外国人旅行者の受入数が少ないことがすぐにわかる。要するに、日本は先進国のなかでも旅行先として人気がないのだ。それに対して圧倒的な受入数を誇るフランス。ヨーロッパのなかでもとりわけフランスは、文化的・史的価値の高い、芸術品、建造物が多くあり、文化の都として人気が高いのである。

図2からは、日本の国際観光収入がロシア(最低)に次いで低いことがまずわかる。日本に来る外国人旅行者が他国に比べて少ないという事実と合わせて、日本における外国人旅行者が使ったお金も相対的に少なくなることが容易に理解できるだろう。また、交際観光支出も図のなかでは一番少ない。これは、そもそも海外に行く人が少ない、あるいは海外に行ってお金を使う人が少ない、これらの理由で国際観光収支額も最下位となっているのだろうと予測できる。以上のような点を踏まえれば、解答例のような解答を記述することはさほど難しくないだろう。

観光立国推進政策を実施する根拠となる現状を図1と図2から読み取り、その結果、どのような目標や理念をもって観光立国推進政策が実施されることになるかを説明できればよい。あとは、200字という制限のなかでコンパクトにまとめる技術も必要だ。

 

 

問2 観光立国推進のために、首都である東京は具体的にどのような取組を推進したらよいだろうか。あなたがアピールしたい東京の魅力を挙げ、あなたの考えを360~400字で説明しなさい。その際、図3、図4であなたの考えの根拠とした箇所を明確にすること。


まずは、図を読み取ろう。図3からは、訪都国内旅行者数は平成16年度以降、ほぼ横ばいで、東京が現状、旅行者数が毎年うなぎ上りのような特別に人気の観光地ではないことを物語っている。また訪日外国人旅行者数も平成20年度以降、浮き沈みが激しい。図4の「外国人旅行者の受入に当たって都民が不足と考える点」については、一目瞭然だ。「言語対応」に都民は圧倒的に不足を感じていることがすぐわかる。

  
こうした図の読み取りにもとづいて、東京における観光推進政策を行うとしたら、東京のどのような点を魅力に挙げて、どのような推進政策を行うかが問われている。

  
したがって、考えなければならないのは、
①あなたが考える東京の魅力
②どのような観光推進政策を行うか
の2点である。

  
①・国内の他地域へのアクセスの簡便さ
・伝統と新しさとが融合している点
・都民の持つ優れたもてなしの気質
などを解答例では挙げた。

ここは、受験生の思案のしどころだし、面白いところ。いろいろ考えてみてほしい。

  
②図4からすぐにわかるのは、外国人旅行者に対する言語対応の問題だ。したがって、この言語対応の問題を解消するような観光推進政策への取り組みを挙げれば、解答として問題ないだろう。

 
以上、①、②の点を踏まえて解答を作成できればよい。

 

 

 

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平成28年度 東京都立日比谷高校 推薦選抜にもとづく選抜 小論文―解答への導き&模範解答―

 

平成28年度 東京都立日比谷高校 推薦選抜にもとづく選抜 小論文

 

問題はこちらより。

www.hibiya-h.metro.tokyo.jp

 

解答例1

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解答例2

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大問1

図1は、気象庁が大気中の二酸化炭素濃度を観測している地点である綾里、南鳥島及び与那国島の位置を示している。図2は、これら3地点における大気中の二酸化炭素濃度の変化を示したものである。あとの各問に答えなさい。

 
問1 図2から、3地点の大気中の二酸化炭素濃度の変化に共通する特徴を二つあげなさい。

 
二酸化炭素濃度の変化グラフに見られる顕著な特徴について記述すればよい。

 
①三地点の二酸化炭素濃度の変化サイクルがほぼ同じであること。
②年を追うごとにだんだんと二酸化炭素濃度が上昇していること。
③毎年4月から7月までは二酸化炭素濃度が減少傾向にあること。

 
などを記述できればよいだろう。

 
問2 南鳥島与那国島の2地点はほぼ同じ緯度であるが、大気中の二酸化炭素濃度の変化に相違がある。相違点とそれが生じる要因について、あなたの考えを80~100字で書きなさい。

 
まず、図2のグラフから、総じて与那国島のほうが南鳥島よりも二酸化炭素濃度が高いことを読み取る。そのうえで、ほぼ同じ緯度にある二つの島の二酸化炭素濃度の違いの要因を考えなければいけない。そこで、与那国島のほうが中国に近いという地理的環境を考慮しよう。 
そして、中国は近年、経済発展が著しい一方で、大気汚染が深刻化している。これらの要因を結び付けて考えれば、解答の記述はさほど難しくないだろう。

 

 
Ⅱ 
図3、図4は、地球における炭素の循環の様子を、産業革命前(図3)、現在(図4)について
模式的に示したものである。また、図5、図6は、二酸化炭素濃度と気温変化を、1980年ころに予想したものであり、図5は、経済成長を維持してエネルギー源を石油や石炭に求めた場合、図6は、経済成長を抑制してエネルギー源を核エネルギー太陽エネルギーに求めた場合のものである。あとの問に答えなさい。

 
問 今後、気温変化の上昇をできるだけ抑えるためには、エネルギー源をどのように求めればよいか。図3、図4から読み取れること、図5、図6から読みとれることをそれぞれ簡潔に述べ、炭素の循環、経済活動、持続可能性の三つの視点をふまえながら、あなたの考えを400~440字で書きなさい。

 
当たり前のことだが、問題によって指示されていることは必ず記述する。この場合は、図3、図4、図5、図6から読みとれる内容をもれなく記述する。また、図3と図4、図5と図6はそれぞれ対照的に比較検討されるべき図だ。ようするに、二つの図のあいだの違いを見てとればよい。それぞれの図から読みとったことを簡潔にまとめたうえで、いよいよ本題だ。

 
気温上昇を抑えるために、どのようなエネルギー源をどのように用いていくべきなのか。化石燃料の使用による二酸化炭素排出によって、気温は上昇する。したがって、化石燃料の使用を今後は抑えていくことが考えられるだろう。しかし、化石燃料からのエネルギー転換には経済活動への多大な影響がある。さらには化石燃料にかわる太陽エネルギーや核エネルギーの使用は、それぞれにコストや安全性の問題があり、持続可能なエネルギー利用という観点から問題がある。これらの点を踏まえたうえで、自分の考えを結論として述べられるとよい。

 

 

 

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